ノープロブレム

野中沙織です。

折角のラブレターも陽の目を見ず

わたしの友達、大学で出会った。

すでにmixiで輪ができ上がっていたクラスの中で全く馴染めないでいた人間同士だった。お互い人見知りではあったけど、向こうのほうが軽症だったので声をかけてくれた。

未だに当時のわたしの目の合わなさを思い出して彼女は笑っている。

今はもうわたしが重度の人見知りと言っても信じてくれる人はほとんどいないけど、彼女は今もわたしを相当な人見知りとして人に紹介する。

 

転がったプチトマトを追いかけて踏みつぶしたり、ゴミ箱に直接ガムを吐き出しそれをギャリック砲と名付けたりする女だ。

遅刻の多い彼女に合わせてゆっくり出るようになったからわたしには遅刻癖がついたし、彼女は遅刻しすぎて友達が減ったりする。

 

わたしが無職だったためしばらく会えずにいたけれど、仕事を始めてお給料ももらえてようやくの再会だった。仕事で作った記事を最初に見せたい他人は彼女だったので、これでようやく宣伝できる。

 

全然関係ない話をしているのに「アンタ、眉毛書くの上手くなったね」と急にデキる系の女みたいな口調で会話をぶった切ってくるようなところがある。わたしが化粧をしようとおもったきっかけは彼女の化粧が上手だったからで、本人もいろいろ化粧に関して苦労しているようだけど、わたしにとっては憧れなので嬉しかった。

 

「沙織はお酒飲んでなくても飲んでるみたいな性格だね」と言われて、きっと彼女が言うのだからそれは間違いないのだろうけど、ずっと酔っぱらいみたいだなんて不名誉だ。

やらなきゃいけないことが多くてわたしがもう1人欲しいと言ったら断固拒否された。

 

2人でいて彼女ほど笑える相手はいないんじゃないかと思っている。彼女はわたしでなくとも一緒にいる人をずっと笑顔にできるおもしろ人間だ。幸せをばらまく。これで彼女自身が幸せじゃないとしたらそんな世界は嘘だ。わたしは彼女が悲しかったり辛かったりするときに何もできないのが悲しい。

 

お金がなくて誕生日をまだ祝えていないので、もう少し待ってほしいと頼んだ。2年前は旅行に連れて行った。2日間息継ぎなしで笑い続けた。切羽詰まった大学生には大変な支払いだったけどわたしの中で最強の思い出の1つになっている。

会うたびに出会えたことを感謝する。わたしも彼女にとってそんな存在になれたらね。